精神的な深い幸福感が遺伝子のスイッチをオンにする
フィジカルな遺伝のみでなく、経験やそこから感じる潜在意識的感情も、遺伝子の中に組み込まれると。
それは、客観的事実より、主観的感じ方に影響されるのだという。
つまり、
"コップに水が半分しかはいっていない"
と、受け止めるか
"コップに水が半分も入っている"
と受け止めるかという。
「どれだけ社会から疎外されているか」という客観的な事実ではなく、「本人がどれだけ孤独を感じているか」という主観的な感情のほうが免疫細胞との関連性が強かったことだ。
そして、その"感じ方"が、遺伝子のスイッチを入れるという。
これは、村上先生も、おっしゃっていたこと。
幸福の種類によって免疫細胞の遺伝子スイッチが変化するのはにわかに信じがたいが、コール博士らが研究で得た結果とはそういうものだ。
ただ、その、"幸福感"というのは、
物欲を満たすことや、おいしいものを食べるという行為で得られる短期で浅いHedonicな幸福では、免疫細胞が活性化するどころか孤独感を感じているのと同じようなエピゲノムのパターンが見られた。
だそうで、
逆に社会に貢献することで人生に意味を見出すような、深い満足感を伴うEudaenomicな幸福感では、炎症反応に関連する遺伝子が抑えられ、抗ウイルス反応に関連する遺伝子はより活性化されていた。
物欲や美味しいものは、心の幸福が満たされないことの"代償行為"であるとするならば、
「美味しいもの食べて、幸せ♪」
と言えば言うほど、心の中では
「寂しいー(T_T)」
と言っているのと同じということ。
人から見ればどんな状況であれ、自分の中にこころからの納得と満足が得られるような日々を生きることで、遺伝子のスイッチが入るということが、研究結果として出てくる時代になってきたのということが、嬉しい。
しかし、案外難しいのはここからで、
それじゃ、どんな生活が"こころからの納得と満足が得られるような生活"なの?
何をすればいいの?
そんなことで生きて行けるの?
パーソノロジーとキネシオロジーは、大いに助けてくれると思いますよ♪